かつて読まなかった課題図書

お題「読書感想文」

 

読書感想文は小中学生の頃に書かされた覚えがあるのだけど、たぶん一度も課題図書を題材にしたことはなかったと思う(^_^;)
でもふと懐かしくなって、読書感想文コンクールのサイトを見たら、なんと歴代の課題図書がちゃんとまとめて掲載されていた。
データがないせいか、掲載されているのは第8回分からだったのだけど、それでも1962年度とかなり前Σ(゚Д゚)
私が読書感想文を書かされたのは1980年代~1990年代にかけてなので、そのあたりを見てみたんだけど、やっぱり覚えのない本ばかり(^_^;)
ただ、1993年度の小学校高学年の欄に、現在リアルタイムで読んでいる「夏の庭 The Friends」を発見!
この本は3人の小学生が、「死にかけのおじいさん」を見張り、死ぬ瞬間を見よう・・・と計画するお話なのだけど、見張っている最中におじいさんにバレてしまい、そこから交流が始まっていく。
なるほど、主人公たちも小学校高学年だし、普段なら交流がないであろうおじいさんと話したり、お手伝いしたり、その過去に触れたり・・・という話は読書感想文向けだなと思う。
そういう意味では確かに小学校高学年にふさわしい本だと思うけど、個人的にはむしろ大人向けの本じゃないのかなあと思っていた。
正確に言うと、「かつて子供だった大人」向け(某ミステリシリーズのキャッチコピーみたいだけどw)。
視点はあくまで3人の小学生のうちの一人の男子なので、常に子供目線ではあるのだけど、そこにおじいさんをはじめとする大人が関わってくるから、大人目線で物を見てしまう。
そうだよなあ、子供の頃はそう思うよね、と主人公と共感できるところもあれば、大人はそう考えるんだよなあと登場人物の大人に寄り添えたり。
子供の頃に読んだら、きっとこの大人の部分はわからなかったに違いない。
もちろん、子供の頃に読んでいたらまた違った感想を抱いたわけで・・・。
そう考えると、あらためて子供の頃に読んでいた本って大人になってもう一度読み返すべきだなと思う。